思い返せば、当時のそれはとても酷くて
地獄の様に思えた、・・・ね?
重く圧し掛かる見えない存在に幾度と無くため息を溢して俯いて
顔を上げても、虚ろな瞳に映るのはぼやけてた世界だった。

『上がらない雨は無い』

なんて世間の人は慰めの言葉を軽々しく口にするけれど、そんなのただの同情であり、己よりも愚かな身である者へのちょっとしたリップサービスぐらいにしか感じられなかった。

変わらない毎日が、いつ終るんだと
終わりなんて無いんじゃないかと
思っていたけど

今は、あの時があったからこそ
この充実感が胸いっぱいに広がっているのだと言える。

世の中の流れにのまれて、行き急いで、
我を忘れたときには目の前のゴールに駆け込んで
私たちは「生きる」選択肢を手に取るけれど
ちょっと立ち止まってみる勇気も必要なんだと
今の自分なら、自信を持って言える。

あのときの自分へ

 『勇気を出してくれて、どうもありがとう。
             今、とってもしあわせです』

 
 
 
 
 

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